【記者会見の名手ユルゲン・クロップ】嬉しさより正直ホッとしたUCL2019優勝記者会見

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悲願のタイトルを手にしたクロップ。CL決勝は経験がモノを言う|海外サッカー|集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva
「この勝利はスタジアムだけでなく、世界中で我々をサポートしてくれたファンに捧げたい。彼らは今、狂ったように祝杯をあげているはずだ。そして明日、リバプールにいる人々と一緒に祝うことができる。センセーショナルな夜になるだろう。ただ率直に言って、私は何よりもホッとしているよ」 リバプールのユルゲン・クロッ…

大一番に弱いと言われ続けたリバプール監督のユルゲンクロップが3度目のチャンピオンズリーグ決勝の挑戦で遂に栄冠を獲得。イングランドに渡り英語教師を雇ってまで磨き上げた英語でユーモア溢れる会見を開きました。

リバプールファン
リバプールファン

やったぁ!やっとクロップ監督がチャンピオンズリーグを制覇できたぞ。次こそは悲願のプレミアリーグ制覇だ。

トッテナムファン
トッテナムファン

はぁ。まさか私たちのスパーズが初の決勝戦でいきなりのチャンピオンズリーグ制覇なんて話が出来過ぎとは思ったけど、少しは期待しちゃったわよ。いきなりの試合開始直後のシソコのハンドで、ずっこけましたよ。

Youtubeの英語キャプションボタン

下記のYoutube画面の再生バーにある黄色い枠で囲まれたノートマークをクリックすると自動作成で英語のキャプションが付きます。 英語を聞き取るには非常に便利なツールです。

Jurgen Klopp's full press conference after Champions League final in Madrid

クロップ監督の記者会見は質問している記者たちも楽しんでいるのが伝わるユーモアに満ちた会見です。サービス精神が旺盛というか、ありきたりな事を言わないのがクロップの会見の特徴の1つと言えるでしょう。

今回はそんなクロップが念願のチャンピオンズリーグを制覇した後に行った記者会見でのコメントです。彼らしい言葉でビッグイヤーを獲得した喜びを表現します。

“we always flew on the holiday with silver medals that don`t feel cool and this is completely different. “

やっと今年の旅行は楽しくなりそうだ

↓のインタビュー動画は02:04から

Kropp: We feel relief honestly, to be honest. We leave for my family because they are pretty close to me how you can imagine in the last seven times we always flew on the holiday with silver medals that don`t feel cool and this is completely different. This year is for them as well and it`s great.

クロップ:正直な気持ち、ホッとしているよ。これから家族の元に帰るわけだが、彼らはとても大事な人達だ。けどここ数年間はいつもシルバーメダルで家族と休暇を過ごさなくてはならなかった。それはあまり気分が良いものではなかったね。けど今回は全く違う。今年は彼ら家族のために勝ち取った栄冠でもあり、それは実に素晴らしいことだ。

-feel relief ほっとしている

-feel cool 気分が良い

このコメントで気になる英語としては、feel ~の部分です。サッカー監督の記者会見では

自分の感情を表現する機会が多いので、この英語は良く使われます。

リバプールファン
リバプールファン

今年のクロップ監督と家族はチャンピオンズリーグ制覇の結果をたずさえて、きっと楽しいバカンスを過ごせただろうね。あぁ、僕も一緒にそのバカンスに参加したいくらいだよぉ。

クロップ監督が数多く挙げられる名将の中でも取り分けて人気が高いのは彼の人間臭いキャラクターに寄るところが大きいです。チャンピオンズリーグというサッカー界で最も栄誉あるタイトルを獲得したにも関わらずその喜びを出来る限り抑えて、敗者である相手チームのトッテナムを気遣うそのコメントに彼の人間性が偲ばれます。これは昨年のチャンピオンズリーグでも決勝まで進みながら敗れ去った経験や、これまであと一歩で敗れ続けた敗者としての経験が、彼を傲慢な勝者ではなく、謙虚な一人の男に育て上げたからでしょう。

嬉しいのは当然だが、トットナムが今感じている気持ちも無視できない。

↓のインタビュー動画は03:00から

Kropp: We were almost crying on the pitch. Because it was so emotional and it means so much to us. But not other side and inside I should have said that probably first of all

クロップ:ピッチでは思わず泣きだしそうだった。それくらい感動的な瞬間だったからね。どれだけこのタイトルが我々に意味があるものなのかを考えると尚更だ。しかしもう一方というよりも心の中では、この事をおそらく言うべきだったと思う。

Kropp: but I know how Totteham feels in this moment and everybody else in the world. They played in a sensational season as well and they would have deserved it obviously but tonight we scored in the right moment and I told Pasha directly after the game that he should really be proud of what they did this year as well so yeah that`s it.

クロップ:今この瞬間にトッテナムや彼らの世界中のサポーターが感じている気持ちが私には分かるんだ。彼らは今年センセーショナルなシーズンを過ごした。そして明らかに彼らもこのタイトルにふさわしいチームだった。だが今夜は我々が正しいタイミングでゴールを決めたという事だけだ。試合の後にポッティチェーノ(トッテナム監督)に直接伝えたよ。君は今年成し遂げたことを誇りに思うべきだとね。そうだろ?

-should have said it それを言うべきだった(だがしなかった)

-would have deserved it それにふさわしかった(だができなかった)

このコメントで気になる英語としては、”~するべきだったのになぁ”で使われる上記の表現です。サッカーはミスのスポーツと呼ばれるほど紙一重のプレーが勝敗を分けます。「あ~すりゃ良かったのになぁ」という英語表現はヨーロッパを主戦場とする監督を目指すならば、ぜひ覚えておいて下さい。

トッテナムファン
トッテナムファン

トッテナムのポチェッティーノ監督も、素直にリバプールの勝利を称えた真のジェントルマンだったけど、クロップも負かしたトットナムの気持ちを汲んであげる良い男ねぇ。どっちもナイスガイだわ。

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