【メダリストはマッチョでなければいけないのか?】水泳イアンソープの自身の性に関するカミングアウト。

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イアン・ソープの「33cm」も包む極上テーラーメイド。年30億足市場に究極のニッチ戦略
デザイナーのニラリ・ルパレル・グルワダ、32歳。インドのファッション市場における「メンズ用シューズのカスタマイズ」というニッチな市場を仕切っている。2016年、リオデジャネイロオリンピックが幕を開けたとき、インドのとあるテレビ局が、世界のオ

※LGBT セクシャルマイノリティーへの意識が社会としてここ数年で非常に高まりを見せていいます。そうは言っても、まだまだ日本では、いや世界でも同じなのでしょうが、ゲイである事を周囲にカミングアウトする事には、大きな勇気とそれなりのリスクを伴うのが現状です。理解のない人間、無知な人間と言うのは私達が考えている以上に社会には存在します。

※LGBT LGBTとは、Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとった単語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつです。

引用:東京レインボープライドより

水泳ファン
水泳ファン

水泳と言ったらイアンソープ。自由形と言ったらイアンソープだし、オリンピックと言ったらイアンソープ。自分の中ではそれくらいの伝説的なアスリートです。

シドニーオリンピック水泳競技で、水泳という競技に初めて世界中の目を向けさせる偉業を成し遂げたスイマーがいました。オーストラリアのイアンソープです。自由型という水泳の中でも最激戦区でオリンピック金メダルを5つ勝ち取ったソープ。1m96の恵まれた身体を鮫のような全身スーツに包み、異様なスピードで泳ぐその光景は魚雷のようにも見えました。

オーストラリアの至宝とも呼ばれるそのイアンソープが現役引退後に静かにある告白をしたのがこの動画です。

Youtubeの英語キャプションボタン

下記のYoutube画面の再生バーにある黄色い枠で囲まれたノートマークをクリックすると自動作成で英語のキャプションが付きます。 英語を聞き取るには非常に便利なツールです。

私は…ストレートではありません。

Ian Thorpe Comes Out – Announces He Is Gay – The Parkinson Interview

Interviewer:And when you are talking about press intrusion, there was one area particularly annoyed you, I know. And that was a particular question about your sexuality. I didn`t realize this and forgive me this. First I ask about this. How old were you?

インタビューアー: あなたが過剰報道について語る時、とりわけあなたを悩ますトピックがありました。それはあなたの性についてのトピックです。申し訳ない事に私はこれを認識していませんでしたが、それ(自身が※ストレートではないという事)に気が付いた時、あなたは何歳でしたか?

※ストレート 異性愛者の総称として使われている

Ian Thorpe: I was I think 16.

イアンソープ: 16歳だったと思います。

Interviewer: Child, making not your mind up. You have always said this you are not gay. You have always said that your sexual experiences have been with women. Is all of that true?

インタビューアー: まだ決心するとまではいかない子供の時だったのですね。あなたはこれまで自分はゲイではないと言い続けてきました。性的な関係は女性と持ってきたと言ってきました。これらは全て本当ですか?

Ian Thorpe: Well, that`s true. But you know I have thought it what I thought us for a long time. I am, I am not straight. And this is only something that very recently we are talking in the past two weeks. I have been comfortable telling the closest people around me exactly that.

イアンソープ: はい、それらは本当です。しかし、私はこの事について本当に長い間に考えて来たのです。私は…私はストレートではありません。この事についてはこの2週間の間に、本当に私の近しい人間だけに話してきた事です。そしてこの事を彼らに話す事が出来て、やっと胸のつかえが取れたと感じています。

particularly 特別に

make up my mind  決心する

be comfortable 快適な 心地よい

このインタビュー動画からイアンソープの緊張したような張り詰めたような表情が伺えます。既にインタビュー前の事前打ち合わせで、ソープが何を語るかについてはリハーサルが出来ていたでしょう。それにも関わらず、彼は自身の特別な告白に緊張していました。決して簡単な告白ではなかったという事でしょう。いくら世の中のLGBTに対する理解が進んでいるとしても、当事者にとってこの問題が軽くなったわけではないのです。社会がまだセクシャルマイノリティーの当事者に対して、その告白をする緊張を強いる環境を作り上げてしまっているという現状があります。

The Inner Battle Swimming Star Ian Thorpe Fights | Legends Live On

”ゴールドメダリスト、国の英雄は、皆の期待に添える人物でなければならない。マッチョで男らしく、いつも堂々とした人物でなければならない。” そう言った無言の期待やプレッシャーに悩まされ続けてきた、とあるインタビューでイアンソープが語っていた記憶があります。その期待が本当の自分を語る事を躊躇させていたと。例えそれがソープの思い込みであったとしても…、いや思い込みではないでしょう。そのような事を考えざる得ない社会の中で私達は生きています。

先のサッカー女子フランスワールドカップで優勝&MVP受賞をしたアメリカ女子代表のラピノエの記事でも書きましたが、頭一つ抜けたアスリートがLGBTを前向きに公表する社会的インパクトは計り知れません。このように新しい価値観が徐々に社会に定着していくようにも思います。

水泳ファン
水泳ファン

ゴールドメダリストであるが故の見えない視線や期待そしてあるべき姿。有名になってしまうというのはある意味、大変な事なのね。

わたくし個人として、あのイアンソープがゲイであったという事、そして何よりその事実を世間に公表するにあたり長い間、思い悩み苦しんで来たという事が驚きでした。

彼ほどの偉大な業績を挙げたアスリートならば、自分のセクシャリティを素直に公表するにあたり何ら思い悩む必要はないと考えていたからです。

しかしそれは全くの認識不足でした。ゴールドメダリストであり、国のアイコン的存在であったからこそ、それを公表する事を躊躇っていたソープ。このLGBTのテーマが当事者と当事者以外では受け止め方の重さにある隔たりがあるように思います。

しかしイアンソープのように少しずつですが、社会に影響力のあるアスリートたちが自身の性について公に語る場面が増えてきました。競技を離れた後でも、その影響力をポジティブな方向に使える彼らは、その競技での成功以外でも社会の注目を集めるでしょう。

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