【アジア系移民に対する見方を変えた初めてのNBA選手】ジェレミーリンは再び輝けるか?

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「リンサニティー」も今は昔… 無所属のリンが「どん底」に号泣
【7月31日 AFP】2012年の米プロバスケットボール(NBA)で「リンサニティー(Linsanity)」と呼ばれる大旋風を巻き起こしながら、昨季限りでトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)を退団し、現在は無所属の状態にあるジェレミー・リン(Jeremy Lin)が、ゆかりのある台湾でイベントに登場し...

NBAでアジア系選手が活躍するというのは、かなり確率の低い事です。白人系の選手も相対的には少なく、フィジカル的に優れている黒人系選手が大半を占めている印象があります。ましてやアジア系選手です。

ジェレミーファン
ジェレミーファン

ハーバード出身で、挑戦の上でNBA選手になり、そこでも活躍して、性格も謙虚でユーモラス。リン様は私の憧れの男性です。

かつて中国出身のヤオミンがNBAドラフト全体1位でドラフトされ、NBAでも活躍をした時期がありました。それから時は経ち、2012年シーズン、台湾にルーツを持つジェレミーリンが”Linsanity(リンサニティー)=ジェレミーリンのリンとInsanity(狂気)との造語)という現象を生む大活躍をし、一躍に時の人となりました。

ジェレミーリンの出身大学がハーバード大学であり、ドラフトにもかからない位置からのNBA挑戦で掴んだこの活躍にメディアは大きく彼に注目しました。

大学リーグやプロでプレーできるとは思っていなかった。

Jeremy Lin exclusive Interview- a Linsanity lookback

ここではジェレミーリンが10代だった頃からいかにNBA選手になったのかを、彼のインタビュー動画をまじえて振り返ってみます。高校時代の彼は確かにグッドプレイヤーでしたが、大学でプレーできるほどのレベルではないと自分でも考えていました。しかしあるコーチとの出会いがその彼の意識を変えます。

下記の動画は4:42から

Lin: In high school, I would just play, I play all the time I played on three or four teams as many teams as I could. And I never thought actually I could realistically play in college or in the pros. I just even never thought about the next level just because I just assumed that I wouldn`t be able to play there until my high school coach beginning my junior year basically said like “hey I think you should consider at least going for it”.

ジェレミーリン:高校時代はただバスケの試合をするだけだった。いつも3つか4つのチームを掛け持ちして出来るだけ多くプレーしてたよ。その時は、大学やプロでプレーするのは現実的に無理だと思っていた。ただ理由はないけど、もう1つ上のレベルでやれるなんて思ってなかったんだ。自分が高校2年生の始まりの時にコーチが、”ジェレミー、君は少なくとも大学でプレーすることは考えるべきだよ。”と言ってくれるまでは、次のレベルでプレーできるとは思わなかった。

Lin: You know back then I was really skinny and short. You add the Asian family immigrant on to it and it`s not a path that has normally talked about. There was no call is me going to all these schools asking them to give me a chance.

ジェレミーリン:その時の僕は痩せていて背も低かった。それに加えて、アジア系移民というルーツもある。大学以上のレベルでプレーするという話には普通はならない。実際に僕にチャンスをあげたいという大学からの電話はなかったよ。

as many team as I could できるだけ多くのチーム

realistically 現実的に

consider 考慮する

at least 少なくとも

skinny and short 痩せて背が低い

add 加える

immigrant 移民

ジェレミーリンには確かにNBAで活躍できるだけの潜在能力は、既に高校時代にはあったはずです。しかし、彼がその時にまとっていたバックグランド、つまりアジア系であるとか、痩せていて背が低いとか、あと学業が優秀というのも、まさかこのジェレミーが大学リーグで活躍したり、ましてやプロでプレーできるはずないと、自然と周囲が思い込んでいただけだったのかもしれません。

そして、その意識を変えたのが高校時代のコーチのさりげない一言で、”少なくとも大学でプレーしてみたら?”という言葉でした。

これは八村塁に”将来、君はNBAでプレーできるかもね”と言った中学時代のコーチに通じるものがあります。

スポーツ選手だって安定したい。

このインタビューでは、ジェレミーリンがスポーツ選手として安定すること、自分のホームを持つことについて語ります。スポーツ選手は移籍などでチームを移るたびに住む地域も変わります。一見するとそれは楽しそうですが、それが何回も続くとさすがにどこかで、1つの場所にとどまりたいという意識も出てくるものなのでしょうか。

下記の動画は06:30から

Lin: You know I just turned 28 and this is my 7th season. So finally to have my stability is what I wanted out of this year. I actually care about my home now because I know I`m going to be there longer than like 7 months.

ジェレミーリン:僕も28歳になり、これで7回目のシーズンを迎える事になる。とうとう今年ずっと欲しかったNBAで安定してプレーできる環境を手に出来た。ここには7か月以上はいる事になるだろうから、自分のホームについて特別に気にかけているんだ。

Lin: You know I`m doing a research on this community Brooklyn and you know what they are going through as a community. And there is a gentrification issue and all different thing like I just want to make this like my home and I want to invest in the team, city. I just would be a part of this. That`s just something that I haven`t, something I really missed.

ジェレミーリン:このブルックリンについてもいろいろと調べたし、この地域に住む人々がどのように暮らしているかについてもね。ここには※ジェントリフィーケーションの問題もあるし、この地域を自分のホームにしたいんだ。このチームに貢献し、この地域には投資したいと思っている。ブルックリンの一部になりたいんだ。これまで自分のホームみたいなものがなかったし、長年それは求めていたものだからね。

※ジェントリフィケーション・・ ジェントリフィケーションとは、都市において比較的貧困な層が多く住む中下層地域に、再開発や新産業の発展などの理由で比較的豊かな人々が流入し、地域の経済・社会・住民の構成が変化する都市再編現象である。日本語では、高級化、中産階級化、階級浄化などの訳語があてられる。

turn 28  28歳になる

invest  投資する

リンサニティーと呼ばれた現象も既に7年前のことになり、あれから怪我などの影響を含めて全8チームを渡り歩いたジェレミーリンは2019年現在、ついに無所属となっています。今のこの状況を「どん底だ。」と語るリンの次の所属チームは決まるのでしょうか。

"Linsanity" First Game

アジア系選手でもNBAで活躍できると示した彼の功績は計り知れないものがあります。コートを離れた場所でも、アメリカではマイノリティーとして扱われるアジア系移民として暮らす意味についても積極的に発言してきました。

ジェレミーファン
ジェレミーファン

ジェレミーリンなら、引退しても必ず他分野で成功するはずよ。彼は頭がいいからね。

このままNBA選手を引退となるか。それともまた次のチームで復活のリンサニティーを巻き起こすか。彼の次のアクションに注目しましょう。

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