【女性レポーターに対するキスやハグのセクハラ】ワールドカップでの性差別は無くならない

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【サッカーW杯】男性レポーターに女性がキス SNSでセクハラ議論
中国のソーシャルメディア利用者が、テレビの生中継中に韓国の男性レポーターが女性サッカーファンにキスされたのは「セクシュアル・ハラスメント」ではないかと疑問視している。

社会への女性進出は現代のキーワードになっていますが、スポーツ業界ではまだ実現できていないようです。同じワールドカップでも、男子サッカーと女子サッカーでは大会の獲得賞金に大きな開きがあり、選手個人の待遇にも開きがあります。プロの女子サッカー選手でサッカーだけで生計を立てられる人はまだ多くはないでしょう。

この男女間の待遇格差については、先のフランス女子ワールドカップで優勝した、アメリカ代表のラピノーが常々、訴えています。女子サッカー界で王者のアメリカ代表の選手の給与が、世界では決して強豪とも言えない男子アメリカ代表の選手の1/10程度の報酬しか貰えないのはおかしい、と言っています。

フェミニスト歴35年の女性
フェミニスト歴35年の女性

スポーツ界では依然として男性優位の傾向があるわね。この状況を誰か打開してくれないかしら。

このインタビュー動画ではそのような選手としての地位の男女間格差ではなく、もう1つ別の問題を伝えています。ロシアワールドカップ2018で起きた男性による女性リポーターに対するセクハラ行為です。

カメラが回り仕事中の無抵抗な女性リポーターにキスやハグをする男性の行為は、セクハラを飛び越えて、サッカー界に未だに存在する男女差別の問題だと言っています。このようなスポーツの裏側における性差別などの問題は改めて大きく取り上げられることはありません。出てくるのは、女子サッカーの試合に何万人の観客が集まったとか、テレビ中継されるようになったとか、知名度が上がったなどの、明るい話題に集中します。反対にこのようなネガティブな話題は日本のメディアでは特に取り上げられません。

The World Cup sexism that won't go away

ワールドカップロシアのスポンサーであるバーガーキングロシアによる性差別広告

ワールドカップだけではなく、あらゆるスポーツイベントにおいて、餌食にされる女性レポーターは後を絶ちません。ごくたまにですが、男性レポーターに抱き着く女性ファンというのもいますが、ほとんどは女性レポーターが被害に逢います。

下記の動画は1:00~から

News Host: Are all more female reporters than ever covering the share, just 14% out of the 16,000 journalists are women. It doesn`t stop there. Look at this. Burger King Russia is apologizing after one of the ads offered Russian women a chance to win $47,000 and free burgers in life, wait for it if one of the world cup players got them pregnant.

ニュース司会者: 今回のワールドカップでは、史上最多の女性リポーターが参加しましたが、それでも1.6万人いる全リポーター中のたったの14%でした。これだけではありません。バーガーキングロシアはあるメディア広告をリリースした後にそれについて謝罪しました。ロシア人女性に向けて、ワールドカップ期間中に大会に参加しているサッカー選手が、ロシア人女性を妊娠させたら、4.7万ドルの賞金とバーガーを永久に無料する権利を与えると言ったのです。

News Host: Just think about it for a second. This was a spontaneous moment an entire company approved the ad campaign. It is 2018. What`s going on?

ニュース司会者: ちょっと考えてください。これはある企業のトップがこんな広告キャンペーンを自発的に認めたということです。今は2018年ですよ。どうなっているのでしょうか?

covering the share シェアを占める

apologize 謝罪する

get pregnant 妊娠する

spontaneous 自発的な

approve 認める

バーガーキングは馬鹿みたいなCMを流す会社でも有名でしたが、今回の広告キャンペーンも過激でした。例えキツいジョークだとしてもワールドカップのメインスポンサーが女性に対してどのようなスタンスでいるかが分かったような気がします。 オリンピックなどでも選手村でのアスリート同士でのセックスはかなり活発に行われていると聞きます。おそらくバーガーキングはそこの事情とも絡めて、このような広告を打ったのだと思われていますが、あまりにも時代錯誤でした。

Burger King slammed for 'racist' ad

またジャーナリスト側の人間もほとんどが男性です。今大会に参加した女性ジャーナリストの参加数も過去最多とは言ってもまだ14%に過ぎませんでした。女性ジャーナリストは10人に1人程度の数しかいないのです。 既に伝える人間の数からして、男女差に格差があります。

Sports analyst: I think this shows us a lot of clear is that soccer is a man`s game and the sexism in soccer is extraordinary. It has been for decades and still on display. So the guys, “this is our tough and get out” and it`s unacceptable.

スポーツアナリスト: この出来事は、”サッカーは男のスポーツで、サッカーにおける性差別は並外れている”という事を明らかにしています。これはここ何十年も続いてる事実です。男性達は、”これは俺たちのもので、お前達は出て行け”と言わんばかりです。到底、受け入れがたい事です。

extraordinary 尋常ではない

unacceptable 受け入れられない

女子のワールドカップサッカーも盛り上がるを見せる昨今ですが、未だに”女のやるサッカーなんて見たくねぇ”と公言する男性もいます。サッカーは男のスポーツだから、女達は入ってくるんじゃねぇ、という姿勢です。

スポーツ観戦をするファンも圧倒的に男性が多いでしょう。スポーツ観戦は男性のもの、それに従事する人間も男性が多くて当然という意識は自然に思えますが、そろそろこのような意識も変えなくてはいけないかもしれません。

フェミニスト歴35年の女性
フェミニスト歴35年の女性

バーガーキングはもう食べないわ。これからはモスバーガーにします。

言葉では女性の社会進出が叫ばれていますが、現実ではこんなものです。サッカー界はまだまだ人種の差別、男女の差別、他には八百長や大会の誘致に伴う賄賂など、負の側面が多く残されているスポーツです。

スポーツには感動・興奮・ストレスの発散など様々な良い作用もある半面に、ここで挙げたような性差別・セクハラなどの問題もあります。今後、スポーツ界やそれを取り巻くメディアがどのようにこれらの問題に取り組んでいくのか、注目です。

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