【立ち姿良し プレー良し 名前良しのジョアンフェリックス】歴代最もカッコいいサッカー選手を生み出し続けるポルトガル代表FWの系譜

スポーツ

ポルトガル言う国は、どうしてこうもサッカー映えする選手を生み出し続けられるのでしょうか。ルイコスタに始まり、クリスチャーノロナウド、そして今度はジョアン・フェリックスです。

引用:wikipedia

特にルイコスタと言うポルトガルが生んだ10番はサッカー選手としての格好良さを体現した選手でした。

サッカーと言うスポーツはあらゆるスポーツの中でも、そのユニホームの着こなしを許される競技が故に、選手によってその立ち姿に驚くほど差が出るスポーツです。

1990年代以降のサッカーファンならば、ルイコスタが史上最もサマになるサッカー選手だったという言葉に頷くのではないでしょうか。

現代のようなフィジカル重視のサッカー選手ではなく、芸術としてのサッカーが残っていた時代の中でテクニック一辺倒ではなく、力強いステップで強烈なゴールも決める10番。サッカー選手の格好良さが詰まった選手、それがルイコスタでした。ポルトガルの大航海時代を思わせるような名前も良いです。

しかし時は経ち、ルイコスタを憧れとした1人の若者の登場で、芸術的なサッカー10番時代は幕を閉じます。ご存知、クリスチアーノロナウドの登場です。

このポルトガル人の若者は弱冠18歳でマンチェスターユナイテッドに登場すると、恐るべきスピードと高速ウィザード(またぎフェイント)でサッカーを変えていきます。サッカー選手のエース番号を10番から7番へと変えたのも彼でしょう。芸術家というより生粋のアスリート。パワー、スピードとシンプルなテクニックを武器にゴールを量産します。

サッカー史に残る稀代のストライカーであり、ルイコスタとはまた違った見栄えのする選手です。

しかし、ロナウドは唯一残念な点がそのナルシストな性格です。ルイコスタはどちらかとか、自分に無頓着な天才というイメージで、仲間のゴールにこそ喜びを見出すような点がありました。ロナウドはそのような古典的なサッカー選手というよりは、今はセレブリティーというイメージになっており、古いサッカーファンはそこが愛せません。

それはSNS全盛の現代においては、全てのサッカー選手に言える事であり、ルイコスタのようにスタジアムだけで輝くアイコンはいなくなりました。それによって純粋なカッコいいフットボーラーは絶滅したと言えます。

とは言っても、ロナウドはここ10年のサッカー選手の格好良さを一人で背負い続けてきたと言っても過言ではありません。

そしてポルトガルのアイコン、つまり世界のサッカーイメージを背負うアイコンはロナウドからジョアンフェリックスへと受け継がれようとします。またしてもポルトガルなのです。

ルイコスタのような哀愁ある芸術家のような立ち姿にパスセンス、ロナウドのような力強いスピードとゴールセンスを兼ね備えるジョアンフェリックスは、オールドサッカーファンも唸らせる魅力があります。サッカー選手らしからぬフェリックスという貴族っぽい名前もいいです。ルックスはご覧の通り良いですが、正統派イケメンというより、ちょっと悪い事を考えているような、ニヤり顔もサッカーファンならその魅力が分かるはず。

今回はそんなジョアンフェリックス自身が書いた、プレイヤーズトリビューンの英語記事を見てみたいと思います。

僕のパスは君への信頼の証だ。無駄にしたら許さない。

João Félix is just getting started | Remember the Name | The Players' Tribune

written by Joao Felix

著:ジョアン・フェリックス

I always had the ball at my feet. Always. Always. Always. And if I was going to pass it to you, well, I had to trust you, right? I mean … that’s my ball, I don’t know what you’re going to do with it. You could just give it away or something, I won’t allow that!

常に僕の足元にはサッカーボールがあった。常にだ。いつも。どんな時もだ。もし僕があなたにボールをパスするとしたら、あなたを信じてるってことだ。分かる?つまり、僕の大事なボールを渡すんだ。 あなたがそれで何をするかは分からない。どこかに蹴り飛ばす事もできる。それは僕が許さないけど!

I trust my brother, and I passed him the ball a lot. Quick passes, one-twos, the good stuff. The beautiful game, all that.

僕は弟を信じてるから、彼にたくさんパスしてきた。速いパス、ワンツー、いいパス。そして美しいゲームだ。それが全て。

In the 86th minute, Rafa Silva, one of our midfielders, made a nice run down the right-wing and was looking to cross. I was at the back post, like, Man, trust me, trust me. Give it to me.

And he put in a great cross. I did the easy part.

86分にチームのミッドフィルダー ラファシルバが右サイドを駆け上がり、クロスを上げようと顔を上げた。僕はゴールポストのすぐそばまで来ていた。

”ここだ!僕を信じてくれ。ボールをくれ。”

ラファは素晴らしいクロスを送ってくれた。

それをゴールにするのは簡単だった。

Benfica trusted me, and I hope I continue to repay that trust.

Now my brother plays for Benfica, too.

People say he’s better than I was at his age. I’m not sure about that.

But I can say one thing: I trust him enough to pass to him.

That’s what it’s all about.

ベンフィカは僕を信頼してくれた。僕はその信頼に応え続けたい。

弟も今ベンフィカでプレーしている。弟は僕と同じ歳だった時と比べても優れた選手と皆は言うけど、それはどうかな。

ただこれだけは言える。僕は弟を信頼してるから、彼にパスを送るんだ。

それが全てさ。

参照:

Remember the Name | By João Félix
In Lisbon, I’ve found my joy again. It took some time, some trust.

ジョアンフェリックスの手記を読むと、彼のサッカーに対するスタンスというのが垣間見ます。信頼という言葉がやたらと出てきます。僕にパスを出してくれ、つまり僕という選手を信頼してくれ。君に僕の大事なボールをパスするぞ、それは君を信頼しているという事なんだよ。というようにです。

全て俺にパスを回せ!というタイプでもなく、他のプレーヤーと互いに信頼を高め合ってサッカーをする。beautiful game 美しい試合 という言葉も使っていましたが、ここにもルイコスタの時代のような古き良き芸術的なプレーに価値を置く、勝利至上主義だけではないジョアンフェリックスの価値観が伺えます。

ポルトガルが生んだ次世代のサッカーアイコンとなり得るジョアンフェリックス。果たして彼は古きサッカーファンも虜にする、かつてのルイコスタやロナウドのような高みまで登り詰める事ができるのでしょうか。

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